2010年7月アーカイブ

LOUPE

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夫の元に、イラストレーターのTさんが創られている雑誌が届いたようで、見せてもらいました。

 

かわいい~~!!

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これから、今回の調査が、どんなイラストになるのか、楽しみです。

また、皆さんの研究も、これからいろんな「かたち」になるんだろうなぁ。

それまでには、長い産みの苦しみがあるのだろうけど、、、。

(私は、もうすっかりお役御免で、寝込んでます。)

 

研究にしても、作品にしても、モノを創る人はすごいなー。

 

 

 

 

知床合宿に参加して

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長々と記録を書きましたが、失礼しました。

この記録は、多少長くなっても、全部残さねばならぬ、と思い、つい。。。

  

11日間の研究者を目指す若者との共同生活は、私にとってとてもいい経験になりました。

学生である彼らは、驚くほど積極的で、自主性があって、責任感もあって、行動の端々で

大人な一面が見られる一方、少し甘えすぎかなー、と子どもの一面も見られたり、、、。

そんな彼らに対して、あぁすればよかった、こうすればよかった、と

私の中では反省点の方が多いのですが、

何より事故なく、全員が元気に帰ってこれたのでよかったです。

 

また、彼らはとても頑張っていたと思います。

所属や分野、学年も異なる人たちとともに過ごしたこと、お互いの研究を知ったこと、

また海外からの研究者とも毎日英語でコミュニケーションを図ったこと。

長い11日間でしたが、人生の中ではほんの一瞬。

しかし、彼らの人生の中では、少しでも意味のある一瞬になればいいなと思います。

そして、彼らは明るくて本当に仲が良かった。

初対面の人も多かったのに、協調性を乱すことなく、みんな優しい人たちばかりでした。

 

彼らが目指そうとする世界は、とても厳しいことは知っています。

もっと楽な道もあるのに、あえて、厳しい世界で競争するにはそれなりの覚悟が必要です。

もしかしたら、純粋で真面目であるがゆえに、生きることに不器用なのかもしれません。

 

中には、進む道を変えなければならない人もいるでしょう。

しかし、選んだ道が、自分で納得したものであれば、私はそれでいいと思います。

時間がかかっても、進む道が変わっても、満足する道を歩んでいってほしいなと、

一生懸命な彼らを見て、そう思いました。陰ながら、応援しています。 

 

 

 

また、今回の調査を行うにあたって、数か月も前から準備と調整を重ね、現地では26人の意見を

取りまとめながら、雨やクマに応じて計画を立て直したり、、、尽力を重ねた夫に労いの言葉を

かけたいです。

 

今度は、2人で知床へ行きましょうか。

そして、akibaxも誘って、羅臼岳に登ったり、のんびり岩尾別ボルダーで遊びましょうかね。

shiretoko_130.jpg11日間、お疲れ様でした。

 

 

 

 

 

7月19日(月)  雨→くもり (ウトロ→女満別→伊丹 or 羽田)

 

最終日も雨。。。。

朝、7時15分出発。時間厳守です。

 

なので、みんな5時に起床し、朝食をとった後、荷物の最終パッキング。

残った配送荷物をコンビニに持っていき、各々宿の大掃除。ゴミ出しも済ませ、

7時15分に、キッチリ出発できました。素晴らしい!!

 

そして、眠い目をこすりながら、車3台で女満別空港へ。

 

ヨーランは、今日、ここ女満別空港でスウェーデンからの家族と合流し、

北海道旅行が始まるので、ここでお別れ。

最後のあいさつをして、みんなは搭乗口へ進みました。

 

すると、みんなが去った後。小学生くらいの男の子と女の子が、ヨーランに飛びついてきました!

ヨーランが家族と再会した瞬間でした。

このときは、あの堅物そうな顔(失礼!)も、優しいお父さんの顔に。。。ジーンとしました。

奥様のマサコさんも、「どーも、お世話になりましてぇ~!」と、とても素敵でハキハキした方でした。

タッチの差だったので、みんなにも会って欲しかったなぁ。。。

 

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飛行機は、みんなを乗せて羽田へ。

昼過ぎに到着した羽田では、伊丹へ向かう関西組とアンディを含む関東組とのお別れ。

 

長い間過ごしてきたので、寂しい気持ちもいっぱいですが、またどこかで会えるし、

お互い頑張っていることを励みにしながら、お別れしたのでした。 

 

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そして、荷物を受け取った関東組は、家に帰る人、大学へ行く人(すごい・・・)、

明日の早朝スウェーデンに帰るアンディは成田へ、、、

それぞれが、いつもの日常に戻っていきました。

 

本州は、すっかり梅雨が明け、夏の太陽が降り注いでいました。

 

 

 

知床合宿、10日目

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7月18日(日)  雨 → くもり (A班;50m、B班(2名);600m→400m→200m)

 

今日で調査は最終日。

余裕を持って、のんびり調査、、、、

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、、、なのですが、50m地点は、恐怖のダニ地獄エリア。

N先生や、S君が集中的に被害にあっていたけど、他の人は大丈夫だったのでしょうか?

そして、ツタウルシの被害にあった人も多数。

 

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ダニの解説。

北海道に多いシュルツェマダニは、ライム病の原因となる。

しかし感染するには48時間以上の吸血が必要なので、すぐに払い落とせば問題はない。

ただ、体内にマダニの一部が残った場合は、感染症の原因となるので、皮膚科へ行って除去

してもらうべし。

 

ツタウルシの解説。

ウルシの中でもツタウルシは毒性が最強。

ウルシに触れると、数日経って赤い発疹が出始める。放置しておくと、どんどん酷くなり、夜も

眠れないほど痒くなる。 (←現在の夫)

早めに皮膚科へ行き、ステロイド系の外用薬と、抗ヒスタミン系の内服薬を併用して治療する。

1~2週間で治るが、その後、カシューナッツ、マンゴーでもアレルギー反応が出る場合がある。

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というわけで、急遽、ドラッグストアで軟膏を購入。こういう薬が、救急セットに必要ですね。。。

上が、ウルシにも効くステロイド含む「ベトネベート」。薬局で買える一番キツイ薬です。

下は、もう少しゆるい薬。ダニなら、下で十分。

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みんなは16時くらいに帰ってきて、20時の集荷に間に合うように、

サンプル処理して、必死でパッキング。

 

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一方、内業組(Iさん、H君、O君の3名)の動きはというと、、、

朝、今日で帰るOさんをみんなで見送った後は、宿の大掃除!!

台所、食堂、男子&女子トイレ、洗面台、お風呂に至るまで、きれいに掃除してくれました。

おかげさまでピカピカになりました。ありがとう。

 

その後、Iさんは「それでは、寝ます!」と宣言して、部屋に消えていきました(笑)。

同様に、O君も死んだように、ぐったりと寝てました。。。

そりゃ、疲れるよねぇ。連日、厳しいボスにこき使われたら。(←うちの旦那です・・・すんません)

H君は、一人黙々とサンプル処理。えらい!

 

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そして、私は晩御飯づくり。

今日が最後なので、気合を入れて煮込みハンバーグを作りました。

ぼーっと起きてきたO君も手伝ってくれたので、だいぶ楽でした。ありがとう。

 

いよいよ、最後の晩餐です。

 

ひとしきり食べ終わった後に、ヨーランがすっと立ち上がり、

「少し、お話させてください。」と、日本語で話し始めました。

みんなが温かく接してくれたこと、とても感謝しているということ、

学生たちの熱心な姿に感動したこと、

明日、家族が北海道に来るので、自分は北海道に残るということ、

スウェーデンに来ることがあったら、何でも協力したいということ、、、、

 

英語も交えながら、丁寧に話してくれました。

少し堅物そうに見えたヨーランですが、後半はどんどん打ち解け、たくさん話をしてくれました。

また、最初は大人しかったアンディも、積極的にみんなに入っていきました。

慣れない日本での共同生活で、ストレスもあったと思いますが、2人と一緒に過ごせて

本当に良かったと思ってます。

 

 その後は、みんなからも一言。(英語または日本語で)

そして、最後に殿から、「グッジョブ、エブリワン!英語で論文、書いてね。」

・・・という感じの英語のスピーチがあって終了。

 

最後の夜は、各々名刺交換のしたり、お互いの研究の話をしたり?、プライベートな話をしたり?

荷物をつめたり・・・・、遅くまで起きていたようでした。

 

 

 

 

 

知床合宿、9日目

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7月17日(土) はれ (全員で、1200m!)

 

今日は、いよいよこの調査での最高地点、1200mまで上がる日です。

朝、4時30分に出発で、朝ご飯を食べる時間がないので、母ちゃんはにぎり飯を作りましたよー。

今日は、akibaxも手伝いに来てくれるので、3人分くらいの助けになります。

 

上のほうは、沢沿いに雪渓が残っていたようでした。

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こちら、マングローブの研究をするミャンマー人TゥTゥさん。

今回は自分の研究じゃないのに、全日参加で手伝ってくれました。ありがとう。

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みんな、楽しそうだな~~。いい顔してますね。

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 所属も、学年も、身長も(!)違うけど、みんなすっかり仲良しです。

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この先が羅臼平。頂上はもうすぐなんだけど、今回はお預けでした。

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1200mまで行ってきたみんなの顔は、なんだか清々しく見えました。

あと1日あるけど、調査も先が見えてひと段落。今日で最後の人もいるので、今日が打ち上げ!

 

今日は、靴擦れがひどく参加できなかったM君と肉豆腐を作りました。ありがとねー。

そして、みんなのために、タラバガニと刺身をプレゼント!! (写真とるの忘れた・・・)

本当に、お疲れ様でした~~~!

初めて食べたヨーランとアンディも、「美味しい、美味しい!」と、珍しく興奮してました。

 

一方、カニ嫌いの夫は、臭いで完全にノックアウト。。。

フラフラと席を立ち、今日の晩御飯は食べられなくなってしまいました・・・。

ま、それでもみんなが喜んでいたので、よしとしましょう。

 

  

 

 

 

知床合宿、8日目

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7月16日(金) 快晴 (A班;終日内業、B班;600m ,14時まで調査→内業 or 羅臼)

 

今日は、終日宿で内業する人もいるので、私も今回初めて一緒に調査に同行できました~! 

 

しかし!

朝から寝坊する人がいたり、忘れ物をする人がいたり、、、で出発が予定より大幅に遅れました。

(かく言う私も、忘れ物をした一人です・・・。ごめんなさい。)

 

作業も終盤になり、みんな疲れがピークにきているようです。

また、今日から2人減って、全部で16人となりました。当初の3分の2の人数です。

本日の作業内容は軽めだし、今日は無理せずのんびりしましょう。

 

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初めて一緒に歩いて、みんなの植物の同定能力に驚いたー。葉っぱを見た瞬間、

「オオカメノキ!」「エゾイタヤ!」「ウダイカンバ!」、、、言い当てていました。さすが、プロだ!

 

そして、途中から参加の選手、K君(↓)、動きまくり、登りまくりで、フレッシュ感満載でした。

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葉っぱの採集も、みんな精力的に動くので、あっちゅーまに集まりました。

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年輪を抜いている様子(↓)。大物のようで、2人がかりで抜いてました(笑)。

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作業は14時くらいに終了したので、その後は宿に戻って内業する人と、

羅臼側へ観光に行く人とに分かれて行動しました。

 

私は、知床峠を越えて羅臼側へ行く組に参加。 

これがあの嵐だった知床峠か~。今日は、国後島までバッチリ見えました。(国後島、長っ!)

こんな時でも、「ここで調査したら、このハイマツの海を泳いで・・・」。

あくまで、研究者目線の彼らに感心しました。

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みんなが連日歩いている羅臼岳も、きれいだねぇ。

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羅臼で、ほっけを仕入れて帰りました。   (あ、写真と本文は関係ないです。笑) 

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本日の夕飯は、やきそばと餃子。

しかし、これは失敗。全員で作ったけど、台所が戦場のようになりました・・・(汗)。

同時に餃子も焼かないといけないし。ホットプレートは調子が悪く、温度が上がらなかったし。

 

味はとてもおいしかったけど、手間がかかるので、焼きそばは今後ないな。

24人前のフライパンを振ってくれたK君、ありがとう。腕、パンパンになったでしょ?ごめんね。

 

一方、羅臼産ほっけは絶品で、ヨーランとアンディは、おいしい、おいしい、と

日本人以上にきれいに食べてました。

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夜のミーティングでは、昨日・今日の反省点が指摘され、 明日、いよいよ迎える最高地点1200m

に向けて、全員でネジを締めなおしました。

 

明日は、4時30分出発。

今日一日でリフレッシュできたし、しっかり準備をして、しっかり寝て、いい一日を迎えましょう!

 

 

 

知床合宿、7日目

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7月15日(木) はれ  (A班;200m、B班;800m)

 

今日も、朝から快晴。

「ストレス溜まってるんじゃないかな、、、」という私の心配は無用のようで、

みんなは元気に調査へ出かけていきました。

 

オホーツク展望にて。

みんな笑顔だけど、ここの岩峰は、クマの好物・エゾアカヤマアリの巨大な巣になっています。

前日、クマに出会ったのも、ここでした。。そして、このアリは噛まれると痛いので、気をつけて!

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 これは、「成長錐」、つまり年輪を抜いているところ。もう手慣れたものです。

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下山の様子。暑そうだけど、いい顔してますねー。お疲れ様。

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この日は、調査が早く終わった200m作業班が、羅臼方面へ観光へ行き、名湯(?)「熊の湯」に

入って食事の時間前に帰ってきました。

一方、800mまで上がって、いつもどおり夕方まで作業をしていた班の一部の人が、

温泉にも入らず、晩御飯作りを手伝ってくれました。

 

ここで、残念なことがチラホラ。

観光に行った人が、ご飯を作ってくれた人たちに対してお礼が言えた人は少なかったようです。

観光に行くのがダメだと言っているのではありません。息抜きも必要です。

しかし、自分のためにしてくれたことに対しては、当たり前だと思わずに、きちんと感謝しましょう。

長い集団生活の中で、お互いが疲れているからこそ、助けてくれた人に対しては、「ありがとう」と

言うべきだと思います。

 

いうことで、今日の晩御飯は、普段料理を全くしない夫が作ったビーフシチュー、

S君が火傷をしながら(?)手伝ってくれたカボチャのサラダ。

両方ともおいしかったです。ありがとう。 

 

そして、本日が最終日の忠実なイエスマン・K君と、通訳担当・H君には、「よく頑張ったで賞」と

して、少しだけどウニとイクラをプレゼント。 

ここでも、2人に「おつかれさま」と言えましたか?

私には、「いーなー。」という声しか聞こえず、少し寂しく感じました。

 

 

 

偉そうなことを書きましたが、少しオバサン目線でみた感想です。。。 

 

 

知床合宿、6日目

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7月14日(水) 晴れ (A班;400m、600m、 B班;1000m)

 

今日も暑いくらいの快晴。1000mまで登る班もあるので、この日も6時半出発。 

クマスプレー、準備OK!

 

shiretoko_031.jpgそしてついに、その時がきました。

 

8時過ぎ、クマを目撃。

 

クマ追いのため、手をパンパン叩いていると、それに反応して木の上にいたクマがスルスルと

降りてきて、そのまま逃げ去りました。

 

さらに、午後。

600m地点のオホーツク展望付近、登山道から30mほど離れたところでこちらの様子を伺っている

クマ、発見。5分ほど、にらめっこ状態が続きましたが、その後立ち去っていきました。

 

知床財団の方との打ち合わせでは、実際にクマに遭遇した後、作業を再開するかどうかは、現場の責任者の判断に委ねる、ということでした。

時間をおいたからといって安全の保障はないし、かといって、目撃するたびに調査を中止していては、ここ知床では何もできない(それくらいクマが頻出する)ことを考えると、難しい判断を迫られることになります。

 

結局、しばらく様子を見て、問題がなさそうだったので、作業を再開しました。 

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何事なくてよかったけれど、実際に、ここにはクマの危険があることを、参加者は改めて認識したのではないでしょうか?(留守宅である私も含めて...。) 

また、夜のミーティングでは、クマを目撃した際に、クマスプレーではなく、カメラを構えた人がいた、ということが反省点として挙がっていました。

初めてその場面を迎えて、教科書どおりの動きをするのは難しいと思います。

今回は、いい実践トレーニングになったと考えて、次はしっかりクマスプレーのピンを抜きましょう。

 

その後は、今までよりも、より現実的な緊張感を持って、調査に取り組めたと思います。

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そんなクマ騒動もあり、

また、連日、1000mアップをした人もいたので、だいぶ疲れも溜まってきているようでした。

 

この日に、4人の方が帰りました。

人数も減っていく中、残って作業する人の負担は増えていきます。

それでも続く集団生活。みんなのストレスがたまらなければいいのですが・・・。

 

少し心配しつつ、

今晩のご飯は、思いのほか反響の大きかった、牛丼&豚汁の『吉野家ぜいたくセット』。

夕方から参加のK君に手伝ってもらって作りました。ありがとう。

 

 

 

知床合宿、5日目

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7月13日(火) くもり → 晴れ (調査地 ; 1000m、800m)

 

初めて雨の降っていない朝を迎えました。

今日は、先発の4人は5時30分発で、200m地点にて作業。

後発隊は、6時30分に宿を出発し、7時に駐車場で合流したのち、1000mまで上がりました。

 

850m地点(くらい)の、極楽平にて。みんな、いい顔してますねー。

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今日も泥だらけになって、作業をしてたようです。

もちろん、クマ除けに、フエを吹いたり、手を叩いたり。体も疲労するけど、精神的にも緊張感がとれません。

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午後からは、ようやく天気も回復し、知床連山が初めてきれいに見えました。

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しかし、この日の調査に必要な工作物を忘れる、という致命的なミス、発覚!

一瞬、現場が凍りついたけど、すぐさま、それをフォローするために、体力のある人たちが、

取りに走ってリレーを繋いでくれたおかげで、リカバーできました。

結果よければ、すべてよし!

ただ、同じ過ちは繰り返さないように、気を付けよう。

帰りは、きれいな夕日も見れたようで、よかったね。

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一方、私は、この日に帰るAさんと午前中は泥と土だらけになった宿の大掃除。

トイレ掃除までして帰ってくれました。ありがとう。

Aさんは、結局雨の知床しか見れず、気の毒だった。もうちょっと長くいれたらよかったのになぁ。

本当、残念。

 

Aさんを送った後は、斜里に買い出しに行きました。

下界もすっきりした天気で、斜里岳もきれいに見え、自分が北海道にいることを思い出しました。

IMG_3780.jpg  ほほ~、これがオホーツクの海か~~。 

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ちなみに、この日の夕食は、牛丼とクリームシチュー、どっちがいいと思う?とAさんに聞いたら、

「みんな寒いと思うので、クリームシチューのほうがいいと思います。」ということで、

今晩のおかずは暖かいシチューになりました。

下界は、めちゃくちゃ暑くなったので、実際の作業者の貴重な意見でした。ありがとう。

そして、お疲れ様でした。

 

 

 

 

知床合宿、4日目

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7月12日(月)、雨 (午前:待機、午後:調査 A班;400m、B班;200m)

 

九州・中国地方も集中豪雨で被害を受けていたようですが、知床も朝から強い雨。

今日は、昨日のように治まりそうもなく。

 

まだ調査は序盤。先の天気も読めないし、いつまでも停滞しているわけにはいかないので、

協議の結果、午後から調査へ出かけていきました。ご苦労様です。

 

※雨の中の調査で大変だったようで、この日の写真はありません。。。

  

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私は、今回の調査を取材しているイラストレーターのTさんと車で知床峠、周辺施設を巡りました。

しかし、知床峠に着いたときは横殴りの嵐。立ってられないほど強かったので、

「調査は中止か?」と心配したけど、荒れてたのは峠だけだったようです。

 

何も見えなかったけど、何か撮れましたか??(笑)

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その後、しれとこ100平方メートル運動ハウスにも行ったり、  

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 その他、知床世界遺産センター(環境省)知床自然センター(知床財団)知床ボランティア活動施設(林野庁) を見学してきました。

世界遺産・知床には、各省庁がそれぞれ莫大な予算をかけて知床を紹介する立派な施設を作っているけど、内容は同じようなものばかりで、こんなにいる?という気がしました。。。

ちなみに、羅臼にも、「知床世界自然遺産・知床国立公園、羅臼ビジターセンター(環境省)」という同じような施設があります。

 

この日の夕食は、Tさんに手伝ってもらってカレーライスを作りました。

カレーのパワーは予想以上に強烈で、みんなのテンション、上がりまくり!

みんながソワソワしながら、代わる代わる鍋を覗きに来てました。

食べ終わった後も、たくさんの人が「おいしかったです!!」と言ってくれたし、 

ヨーランもまさかの日本語で、「イイ リョウリ デシタ。」と、両手を合わせ、ペコリ。

 

カレーは、万人に愛される料理なんですねぇ。

 

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夜は毎日、夕食の後、内業前に全体ミーティングが開かれるようになりました。

悪天候により、作業スケジュールを臨機応変に変更させていかねばらず、今後の計画と翌日の予定、班編成など、学生たちが積極的に意見を出し合い、また、協力者との妥協点を見つけていく様子は、本当に感心しました。

スウェーデンのヨーラン教授も、学生の自主性に感動してましたよ。

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また、海外からの参加者のために、通訳をしてくれたH君、おつかれさまでした。

 

 

 

 

知床合宿、3日目

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7月11日(日) 雨→小雨 / 午前中:待機、午後:600m 調査地設定

 

今日は、朝から強い雨。さすがに、作業できないので、とりあえず宿で待機となりました。

居場所がなく、難民状態のキャンプ組(↓)。

IMG_3750.jpgテレビの天気予報をチェックしてみても、知床が含まれる「網走地方」の天気は悪くなさそう。

なんでや??

 

そこで、携帯のピンポイント天気でチェックしてみると、、、

IMG_3747.jpg雨雲は、知床上空のみ停滞。。。

はい、私たちは、まさに濃い青いところにいます。誰や~~~!、雨雲つれてきたのは!?

 

天気予報はアテにならなさそうなので、自分たちで判断するしかない。

協議の結果、午後から雨はマシになるだろう、という予測のもと、出発してきました。

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みんな、雨なのに楽しそう? 

shiretoko_007.jpgいってらっしゃーい!

 

600mでプロットを張って、調査地を設定してました。

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みんな、よく動きます。

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帰ってきたときには、みんなドロドロでぐったりでした。

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夕食後は、いつものように内業。

こちらは、土壌組。 落ち葉の重さを量っていたようでした。中に何がいるの??

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この日も、なんだかんだと深夜まで頑張ってたみたいです。 

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今日も1日、お疲れさま。 

 

知床合宿、2日目

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7月10日(土)、くもり→雨 / 午前中:ヒグマ講習、午後:400m 調査地設定

 

調査初日は、知床財団による「ヒグマ講習」を受けました。

まずは、1時間座学講習。

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 ・クマは捕食者タイプではないので、進んで人間に近づいたりしない。

 ・出会わないように、笛をふく、手を叩く、鈴を鳴らす、、、など、常に自分の存在を知らせること。

 ・出会っても、逃げない。ゆっくり、目を見てそのまま後ずさりする。

 ・親子の場合、子を守る本能から、威嚇してくる時があるが、攻撃ではないので、

  驚いて走って逃げないこと。

 ・攻撃態勢に移ってきたら、クマスプレーなどあるもの全てを使って全力で戦うこと。 などなど。

 

それを踏まえたうえで、実際に屋外でクマスプレーを撃つ練習をしました。

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スプレーには、カプサイシンという唐辛子の強烈な辛味成分が入っていて、粘膜を刺激します。

なので、ヒグマの目・鼻など顔に当たらなければ効果は出ません。

(今回は、講習用スプレーを使用したので、カプサイシンは入ってない)

 

ここでは、20mほど離れたクマが、こちらの存在に気づき、突進してきたと想定し、

顔をめがけて撃つ練習をしました。

ソリをクマと見立てて、引っ張って全速力で走ってきます。

 

よーい、どん!クマ、突進!!!

 

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受講者はソリに向かって噴射!!!

 

ぷしゅ~~~。

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ドイツ人もぷしゅ~~~。(余裕)

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参加者全員(私も)、噴射しました。

 

感想。

実際に時速60kmで走れる150kgの巨漢が突進してきたときに、

 ・落ち着いて、

 ・腰からベアスプレーを取り出し、

 ・ピンを外し、

 ・4mくらいの至近距離に迫るまで引き付け、

 ・顔の位置まで姿勢をかがめ、

 ・いざ、噴射!!!

 

・・・・って、できるか~~~! (しかも、5秒くらいで)

 

クマスプレーは、あくまで最悪の時の保険、と考えたほうがいい、とのことでした。

また、これを携帯していることで精神的な余裕ができ、実際会ったときに落ち着いて行動できる効果がある、とのことでした。

つまり、こういう状況を作らないことが、何よりも大事。

お互い気づかぬまま、ばったり出会わないように、こちらの存在を知らせながら行動することが重要だということを再認識しました。

 

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午後からは、調査開始。

・・・なのだけど、見計らったように強い雨が降ってきました。

 

IMG_3730.jpg初日からずぶ濡れの中、プロットを張ったり(調査地を設定)してました。

お疲れ様です。

 

みんなが出かけている間、私は孤軍奮闘、夕飯の支度。

初日だったので要領がわからず、右往左往しながら、ラタトゥユとポテトサラダを作りました。

むぅ。量が少なかったかも・・・。

ってか、1人2~3人前くらいペロリなので、人数分作ってたら全然足りなさそ・・・。

恐るべし、20代成人男子の食欲。一瞬で売り切れて終了。

 

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夕食後は、それぞれが作業(「内業」というらしい)をしてました。

 

これは、土の上を歩く虫を採取するためのトラップの作成。

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トラップは単純で、コップを土の中に埋める、要はただの落とし穴。

雨やゴミが入らないように、傘を作ります。

半分に切ったクリアファイルが傘になり、折り曲げたストローが傘の柄になるらしい。

柄の強度を増すために、中に割り箸を通しています。こんな感じ(↓)。

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20代の大人が集まってこんな工作をしているのを見て、「君らは、小学生か!」と突っ込みたかったが、みんなは至って真面目。

一般人から見たら、小学生の自由研究みたいだと(失礼!)思うことかもしれないけど、彼らにとっては「知りたい」「追求したい」と感じる、とても魅力的なことなのでしょう。

研究を志す人は、とても真面目でピュアなんだろうなぁ、と感じました。

 

こちらは植物組。採集してきた植物を図鑑で調べてました。

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これも、私たちが子供のころにやっていたことですね。

「これ、何だろう?」と思うことを調べる、というのは、とても大事なことです。

私も、面倒なことはしない、不要なものは切り捨てる、いわゆる「大人」になっているのかも

しれません。個人的に、反省しました・・・。

 

こんな感じで、初日からみんな夜遅くまで頑張ってました。

先は長いし、明日も早いので無理しないようにー。

 

 

 

 

知床合宿、1日目

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7月9日(金) くもり  (国内外→知床集合)

 

飛行機が昼だったので、朝は余裕をもって、のんびり出発。

・・・のはずが、若干寝坊、、、

急いで家を出たら、駅に着いたときに財布を忘れたのに気づき、、、、

再び出発したら、夫に、「おい!鍵、閉めてないで!!」

 

自分に不安を感じながらの出発となりました。(大丈夫か、私??)

 

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今回の調査は、知床の山の中に、どんな植物や生物がいるのかを、

標高(200m)毎に調査していきます。

調査対象は、樹木、草本、土壌動物、コケ類、地衣類、菌類 など。

なので、それぞれを研究している学生(院生)が中心となって調査します。

所属もさまざまで、横浜、京都、九州、神戸、スウェーデンなど、

しかも、前日までマレーシアやら沖縄で調査していた、、という子もいて、

まさに国内外から20人ほどが集結した形となりました。

 

宿舎に到着するやいなや、みんなが樹木の方に集まって、この植物は何や、とチェックし始めたのには驚いた。山屋にはない行動パターンだな、と。

熱心な学生の姿に、いきなり感心しました。私ももうちょっと木の名前を覚えよう・・・。 

IMG_3704.jpg

 

そして、エゾジカもお出迎え。このときは、お初でみんなも興味津々だったが、そのうち飽きるほど

見るようになりました。エゾジカの被害は深刻だけど、やっぱりバンビはかわいいね。

IMG_3794.jpgさて。 

初日は、全員で食事の準備ができたので、キムチ鍋をつつきました。

お久しぶりー、なakibaxも来てくれて、楽しかったです。

ここ、知床で元気に頑張っているようで何より。大変なことも多いだろうけど、

横浜から応援してます。

 

天気はしばらく悪そうだけど、11日間頑張りましょう。

 

 

いざ、知床へ

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7月9日から10日間、北海道・知床へ行っていました。

 

今回は、夫の知床(羅臼岳登山道沿い)での生態系調査が目的なのですが、大規模な合同調査で、参加者は日本各地、海外から分野の全く異なる若者と元・若者が総勢25名ほどが集結しました。

私は、その大人数の食事係を任命されまして、調査に同行することに、、、。(ひー!)

 

また、今回の調査地は、世界でも有数のヒグマの生息地なので、事前にこの2冊の本を熟読。

IMG_3694.jpg

救命講習受講、北海道への航空券の手配(25名分)、10日分×20名(平均)の献立づくり、、、

一方、今回の調査の責任者である夫は、海外からの参加者のケア、知床財団、林野庁、環境省への調査許可申請、その他たくさんの準備をして迎えた今回の調査。

出発前から、不安材料はたくさんあり、実際、怒涛の毎日を過ごしてましたが、とても貴重で充実した10日間を過ごすことができました。

きっと参加者全員が同じ気持ちだと思います。

 

記憶が冷めないうちに、少しずつ記録を残したいと思います。

今回の調査対象地、羅臼岳(1,661m)。知床峠より。

 

 

 

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