9月上旬。
ある一人のブレイブな友人のおかげで、あっという間に時間が流れた。
RCMP、領事館、ご家族、友人、保険会社、、、、
日中いろんなところに連絡を取りながら、晩は深夜まで話し合い。
空いている時間にヤムナスカに上がった。
疲れているのになかなか寝れず、気持ち的にも体的にも、正直辛かった。
本当、迷惑な話だ。
自分たちにできることなんて、何もない。
ただ、最期の数か月を一緒に過ごした友人として、
ここでの彼の生活をしっかり家族に伝える責任が、私たちにはある。
彼は決して1人じゃなかったこと。
誰よりも山とクライミングが好きだったこと。
彼の最後の挑戦は、彼にとって100%の自信があったこと・・・。
お別れ会も無事に終わった。
異国の地にも関わらず、日本人、カナダ人、、、たくさんの人に来てもらえた。
ご家族の気持ちの負担が少しでも軽くなればと思う。
ようやく、あの瞬間から止まっていた時間が、再び動き始めた。
前に歩きだそう。
立ち止まると、溢れる涙を止められず、胸がちぎれそうだ。
バカみたいに真っ直ぐで、呆れるほどに純粋で、
山のこと以外考えてないんじゃないかと思ってた。
ご家族とたくさん話をして、写真もたくさん見せていただいて、
今まで知らなかった彼の一面を知った。
今なら話せることもたくさんできた。
だけど、その彼はもういない。
君は律儀だったね。ありがとう。
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