今年は、生物多様性条約第10回国会議(CBD COP10)が日本で開催される年です。それに伴い、生物多様性への関心が高まっているわけですが、私のところにも、生物多様性に関する各国調査の依頼が来ています。その関連で、9月にスウェーデンとドイツに行きます。
スウェーデンには、日本人、スウェーデン人を問わず、コネクションがあります。とくに、最近お世話になっているスウェーデン農科大学のLenaは、政策面でも科学面でも、頼りになるので、何とかなりそうです。
しかし、一方で、ドイツは私は全く詳しくありません。10年以上前に行ったきりで、何のコネもありません。このホームページを見ている人はそんなに多くないでしょうが、もしも見ている方で、ドイツにおける森林管理、林業、生物多様性、CBD関連といったあたりで、どなたかの心当たりがある方は、ご連絡頂けると助かります。あるいは、この地域を見ておいたほうがよいとか、この林業企業が重要だとか、このNPOが重要だとか、視察に有用な情報も頂きたく思っています。
さて、しかしながら、比較的高緯度に位置するこれらの国で、古くから林業が産業として盛んであり、現在は林業を盛んに維持しながら、環境立国としての位置も獲得しているのは、非常に興味深いです。両国とも、植物の生育期間はそんなに長くはないはずです。特にスウェーデンは、夏が短いです。それにもかかわらず、持続可能な形での林業を営むことができることは、湿潤な温帯に位置し、森林国である日本にとって、非常に励みになるはずです。
これらの国での事例から、日本において、生物多様性や持続可能性に資する森林管理の方策を模索していこうと思います。