2013年3月アーカイブ

業務の合間に

現在、入試委員をしている関係で、年度末は忙しかったです(みんな忙しいでしょうが)。教育と研究に係る仕事以外にも、委員関連の作業(報告書、雑誌編集委員など)もあり、バタバタとしていました。いくつかの学会にも行っていました。そういえば。

その合間でも、週末にはせっせと個人的に山に行っていました。今冬は、かねてからの計画事項だった北アルプス後立山連峰の不帰岳もスプリットボード(スノーボード)で滑ることができました(技術的には難しくないのですが、週末にコンディションが合わないと行けないという意味で難しい)。

全然本務と関係ない話ですが、ライフとワークのバランスは私にとってとても重要なので、今後も何とか維持していきたいものです。


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八方尾根上部より望む不帰岳Ⅲ峰東面

というわけで?2012年も終わりですね。2013年度はどうなることでしょうか?

知床の成果

知床に通うようになって、早5年近く経とうとしています。そして、実際にデータを取ってから2年半。早いものです。羅臼岳登山(でも、山頂に入っていない)合宿が懐かしいです。誰も2度とやりたくないでしょうが。


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さて、ようやく成果ができました。標高傾度に伴う群集集合ルールの変化について述べたものです。


これをもとに色々と成果が出せそうです。

さて、今年も知床調査をすることが決定しました(今度は基本的に山は登りません)。またもや巻き込まれる皆さん、よろしくお願いします。

すっかり

更新するのをサボっていました。

入試業務、授業、学生指導、会議、論文書き、雑誌編集委員の作業、査読、学会など(忙しさの順)に追われている間に、気づけばもう3月でした。

ところで、査読(peer review)ですが、どれくらいの量を皆さんされているのでしょうか?私のほうは、編集委員として月に4-5件ほどの論文を扱い、さらに月に1-2件の査読をしています。これまでに幾度となく査読をしてきましたが、ふと気づくと査読のルールというか、倫理的な側面についてよく理解していないことがあることに気づきました。

まずは、最近投稿した論文ですが、査読者の一人が何々のテーマの査読だけど、日本のMoriとかいう人知っているかと軽く聞かれたと知りました。それって良いのでしょうか?軽く、こんなテーマの査読を受けているとかいう会話ぐらいは日常的にあるでしょうが、具体的なテーマと投稿者名を周囲に伝えるのは、査読者としては許される範囲のことなのでしょうか?当初はそうなんだ、やっぱりあの人が査読したんだと何となく思っていただけですが、よくよく考えたら、秘匿性って何なんだろうと思うようになりました。

もちろん査読者自身が著者に名前を公表してくれることはありますが、著者には明かさずに、査読中や査読後に周囲に明かすのはどうなんでしょうか?このあたり国ごとに状況が違う気もします。根拠はないですが、日本人はそのあたり真面目に秘匿にしたままで、北米の方々は、あっさりと周囲に漏らしている気がします(根拠はありませんし、皆がそうだとも思いません)。

そのほかにも、あの論文は実は私が査読したのですと、結果が出たのちに聞くことが今までに幾度かありました。これは割とよくある話だと思います。そこでふと思いました。論文の査読者って、いつまで秘密なのでしょうか?雑誌によっては、年末などに査読者の一覧を公表していますが、どの論文を査読したのかはもちろん特定できません。

いくつかの雑誌の編集委員をしながら、よく分かっていないことに気づきました。

このようなことを考えていると、double-blindの査読方式(査読者と著者の双方が匿名)のほうが優れている点がいくつも思いつきますが、思ったよりも浸透していません。個人的にはもっと浸透しても良いのではと思うのですが、影響力を持っている人たちが導入を進めたくないのでしょうか?

よく今までの査読雑誌の一覧や査読数などを、個人ウェブサイトなどで公表している方も見受けますが、どの程度の割合で査読を受けて(断って)いるのかも知りたいところです。私の場合は、分野が相当違わなければ受けているので、90%以上は査読を引き受けています(注:断りませんという意味でも、どんどん引き受けますよという意思表示でもありません)。

取り留めもなく書きましたが、雑誌編集に携わるようになり、エディターの苦労がわかるようになりました。いままで、いろんなエディターに苦労をかけていたことに気付き、中にはよく投稿したなと思うものもあります(今思えば)。自身で精査することの重要性と難しさに改めて、考えさせられました。

 

研究にまつわる写真

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