なぜ生態系を人間が管理する必要があるのでしょうか？人間社会が成立するよりもずっと以前から、生態系は自然に存在してきたものであり、生物多様性が存在し、さまざまなプロセスが維持されてきたはずです。わざわざ人間が干渉しなくても、自然に任せておけば良いのではないのでしょうか？
当研究室では、「生態系管理」について研究を行っています。生態系管理という表現は、自然のシステムである生態系をまるで人間の管理下に置くかのような表現にも聞こえます。わざわざ人間が自然を管理する必要があるのでしょうか？ここで述べている管理とは、マネジメント（運営）のことであり、コントロールのことではありません。「生態系管理学」は、科学としての生態学の最新の知識をもとに、人間社会と複雑に絡み合った生態系を保全するための応用科学です。
私の研究では、自然撹乱に着目することで，生態系のプロセスに配慮した生態系管理（エコシステムマネジメント）を行うための指針を提示します。
生物の多様性は、人間社会の存続と発展にとって、生物多様性が生み出す恩恵（生態系サービス）に価値観をより置くべきとの考え方もあります。
人為要因による気候変動への影響の程度には，まだまだ議論がありますが，その可能性が非常に高い以上，その状況を改善する必要があります。
「生態系管理学」は、科学としての生態学の最新の知識をもとに，人間社会と複雑に絡み合った生態系を保全するための応用科学です。
群集生態学では，群集がどのように形成されているのか（群集集合の規則）を説明することを目指します。
多種共存メカニズムに着目することで、「生物多様性が生態系機能を支えるメカニズム」の基本的な理解を得ることを目指しています。
自然資本たる生態系からどのようにしてサービスは生じるのでしょうか？生態系サービスについて、様々な視点で研究を行っています。
近年の環境変動が，高標高域や高緯度域の生態系に与える影響に関心が集まっています。
カナダ高緯度北極圏・エルズミア島（ヌナブト準州）の山岳氷河の後退域において，植生の発達機構を明らかにするための野外調査を行ってきました。
