複合的な環境変動が生物多様性と機能性を脅かすことを示す論文が、出版されました。朝日新聞社の科学欄でも取り上げて頂きました。
野外調査は4年半前、解析し論文投稿し始めてから2年、査読でも好評価を得つつも、なぜかうまくいかずに、今までで最も苦労した論文となりました。
かなり過酷だった野外調査、参加してくれた皆さんのそれぞれの貢献をまとめるにはよいアイデアだと思っています。多分類群の機能的冗長性の評価と、気候変動とシカ個体群増大による冗長性の消失について、詳細はこちらへ。
Mori AS, Shiono T, Haraguchi TF, Ota AT, Koide D, Ohgue T, Kitagawa R, Maeshiro R, ToeToeAung, Nakamori T, Hagiwara Y, Matsuoka S, Ikeda A, Hishi T, Hobara S, Mizumachi E, Frisch A, Thor G, Fujii S, Osono T, Gustafsson L. 2015. Functional redundancy of multiple forest taxa along an elevational gradient: predicting the consequences of non-random species loss. Journal of Biogeography : in press.
知床連山を望む。右端が羅臼岳。みんなで何度も登りました。