9/22にエコシステムマネジメント(Ecosystem-based management, EBM)に関する書籍が出版されました。1年半の間、執筆と編集作業をしてきたものです。
総勢23名の方の執筆協力を得て、ようやく出版にたどり着きました。エコシステムマネジメントは、異なる立場や思想、信条の方々の利害や意見を鑑みて、資源や生態系の包括的な保全と管理をするものです。ゆえに、できるだけ意見の多様性をもたらしたいと思い、かなり多めの著者数としました。なかには、章ごとに色合いや考え方が違うところが見られていると思います(すでにそのような意見も聞いています)。しかし、それこそが、エコシステムマネジメントにおいて重要な意見の多様性を表していると思っています。
実際のところは、自身の執筆担当よりも、企画から校正、その他事務的作業を含む編集に関わる作業の方が、圧倒的に大変でした(当初は、執筆よりも編集がこんなに大変だとは思ってもいませんでした)。すべてが終わり、解放されたことによる安堵とともに、編集作業の大変さをねぎらう言葉をかけてくれる方々がいたことを何より嬉しく思いました。 また、参加してくださった著者のみなさんにもこの場で感謝を述べたいと思います。ありがとうございます。
この本、B5版で348ページとかなり重厚です。その分、多岐にわたる内容を網羅している自信もあります。また、著者が非常に若く、その分、非常に最近の情報を中心に扱っています。生態系管理だけにとらわれず、広く応用生態学の本として利用していただければと思います。
というわけで、機会があればぜひ手に取ってみてみてください。