カナディアンロッキーでの山火事に関する論文がJournal of Vegetation Scienceより出版されました。ここでは、自然撹乱としての山火事の発生規模の変動が景観レベルでの森林パッチ構造の異質性にどのように関連しているのかについて、論じています。
ところで、山火事関連では、もうひとつ論文が近々出る予定です。そこで論じていること(昨年度の生態学会での発表内容)に基づくと、今年はラニーニャなので、カナディアンロッキーは冬の間は多雪で春の消雪が遅れ、夏の山火事シーズンが短縮し、山火事は起こりにくいといったシナリオが予想されます。しかし、今年のカナディアンロッキーは、超低温ですが少雪といった感じで、どうなるのでしょうか?このままでは雪解が早いのではと思ってしいします。なかなかに理屈通りにはならないですかね。
ちなみに、最近のカナディアンロッキーにおけるFire ratingは、当たり前ですがlowです。
写真は、-30℃だった日のカナディアンロッキーです。雪は十分に積もっているように見えますが、とても少なく、雪の中はスカスカでした。