sayaka udo
地球上では多くの生物が複雑に作用しながら、一次生産や炭素隔離等の生態系機能を維持しています。私たちは、生態系からこれらの恩恵を受けて成り立っています。ある場所に住む生物が多様なほど、生態系機能も多様化します。生物の種類が変化すると、維持できる生態系機能も変化します。
一方で近年、森林伐採や攪乱等の人為影響により、生物相の均質化が懸念されています。生態系機能は、影響を免れたある一か所の多様性が高いだけでは全てを維持することは困難です。他の場所と種構成が異なることで、別の機能が維持される可能性があります。では、均質化が起こると生態系機能も均質化されてしまうのでしょうか。
私は、場所の違いや時間経過に伴い、植物の種構成が変化していくことと生態系機能の関係がどのようになっているかを研究しています。