IUCN WCC 2012
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2012年9月13日
国際自然保護連合 (IUCNの4年に一度の世界会議(WCC)に参加をしてきました。
参加している生態系管理委員会の会合に出て、同メンバーと話をするために行ったわけですが、レジリアンスの考えに基づく生態系管理、とくに災害リスクへの対応について、議論ができたことが有意義でした。私が現在進めている気候変動に関するレビューにも、数名興味を示してくれました。違う国、ポジション、バックグラウンドの人たちと議論をすすめることは大変でしょうが、その分、偏りのない統合的なものが出来上がればと思っています。
はじめての韓国、はじめての済州島、現地の人もみんな驚くほどに親切でした。
ところで、セキュリティの厳しさに驚きました(開会セレモニーに大統領が来るからということが後でわかりました)。大統領や他の政治家によるスピーチ、それ以外の機会でも、ことあるごとに低排出の環境経済を非常に強く押し出していました。ただ、環境に配慮した経済発展を強調するだけでなく、会議場内で試用用のタブレットPC(もちろん韓国製)を配布していたり、あるいはソーシャルイベントの際にも、そこここで環境・政治・経済にまたがる総合的な面での国としての韓国というブランドのアピールをひしひしと感じました。日本で同様の規模の会議があったとしても、このような国家としての戦略的なアピールは・・・、ちょっと想像できません。
話は変わりますが、開場セレモニーの後、バンケット会場である植物園まで徒歩で移動しました。30分程でしょうか。その間、世界遺産になった済州島の自然を存分に堪能しながら歩いてと何度もアピールされていましたが・・・、上の写真の滝や夕景の海など綺麗でしたが、ずっとヤシの並木道なのが個人的には気になりました。カリブ海あたりから来たのでしょうか・・・?外来種で装飾された景色って、どのように表現したら良いのでしょうか?この数千人の人たちは(種、信条、宗教、教育などが異なれば、価値規範が違うのは当然なので)、この景色を見てそれぞれどのように感じているのだろうかと考えながら歩きました。
あとは、会議自体の主テーマに食糧セキュリティや貧困問題があるのに、バンケットでの大量の食べ残しと、とくに自分で自分の皿に盛っておきながら、平然と食べ残す方々(とくに欧米の方で多いような・・・)が散見されることにものすごい矛盾を感じました。世界最大の環境に関わる会議のはずなのに・・・。
色々な意味ですごい賑わいでした。