地域住民との関わり
私がいるBow Valleyでは、環境、野生動物、生態系、国立公園管理・・・などについて、さまざまな内容に関する市民向けのセミナーやワークショップが開かれています。 あまりに身近にそのような機会がたくさんあるので、少しずつですが紹介したいと思います。
まずは、地元の市民ホールで開かれた小さな子供向けのイベント、アルバータ州立公園局による「Plant Wars : Invaders of the Lost Park」です。
2名の州立公園局のレンジャーが、子供たちに植物について説明をしていたのですが、その内容はいわゆる外来種についてです。小さな子供たち相手にも関わらず、”Alien Plants” (外来植物)、”Invasive Plants” (侵略的植物)、”Native Plants” (在来植物) の違いを具体例を用いて解説していました。
その解説の仕方ですが、2名のうちそれぞれが、外来種と在来種に扮した演劇でした。
演劇は、次第にミュージカルとなり、”美しいNative Plantsを守るために、Invasive Plantsを地面から引っこ抜き、追い出そう!”と歌っていました。繰り返し流れるそのフレーズは、前に貼り出され、最後はみんなで歌います。
内容は、子供はもちろん、大人にも興味深いものでした。
これはかなり年少の子供たちを相手にしたイベントでしたが、もちろん大人向けのイベントもあります。生態系の管理に関わる相当に多岐にわたる内容が、さまざまな形で市民向けに公開されています。
私自身は、自身の研究成果が論文といった形ではなく社会に反映されることを望んでいます。私も国立公園局にサポートされて研究を行っているので、これからもこのような保護区の管理の中での地域住民との関わりを少しずつ紹介したいと思います。