成果のかたち

しばらく更新をサボっていました。特に書くことがなかったわけではなく、ただ急がしさに負けていただけです。

近況としては、Ecological Researchの特集(plant responses to heterogeneous environments)が近々出版されること、日本生態学会誌の特集(生態リスク)における自身の論文が受理されたこと、昨夏の堆積物の分析が終了したこと、その他いくつかの論文がmajor revisionで帰ってきたこと、夏以降の調査の準備など、それなりに忙しい日々を過ごしていました。

今年は、7月の知床調査、9月の欧州調査、カナダへの特定国派遣など、不在がちになります。現在は、そのための準備を進めているところです。ところで、私にも使おうと思いながら、まだ使えていないデータがたくさんあります。それなのに、どうして新たな調査の準備をしているのか、自分でも不思議に思います。ただ、苦労して、予算も使って、取得したデータは、やはり最終的には形に残るものにしたいと思っていますし、するべきだと思っています。

私の研究がどれだけ社会に還元されるのかは、はっきり行って未知数ですが、科研費などの公の予算を使って研究した以上、アウトプットを出す必要性があると考えています。

ただ、このアウトプットがどういったものかは、人によって価値観も異なるだろうし、難しいものです。私としては、論文の形で科学社会に残したいし、スライドショーなどを介して研究者でない方々にも伝えたいと思っています。

今夏は、知床の森林で、様々な生物群の多様性を評価する調査を展開します(知床調査のホームページは参加者の幾人かにより現在作成中です)。現在、総勢23名もの方が参加してくれることになっています。そこまで大掛かりに調査をするのだから、広い形で成果を開示したいと思っています。良いアイデアがあればよいのですが・・・。

とりとめもなく書いてしまいましたが、要は、せっかくの研究成果、より多様な形で社会に発信したいものです。アウトリーチ云々も問われる今、皆さんどうしているのでしょうか?

 

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