知床半島の森林生態系の調査
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2009年11月22日
最近、知床の世界自然遺産核心地域の森林を対象とした研究に対する研究助成が採択されました。いよいよ、昨夏にスウェーデンより来訪したLena(Dr. Gustafsson)とKarin(Dr. Perhans)らとともに構想した調査計画が実行できそうになってきました。
私たちの調査では、標高や地形、気候の傾度に伴う森林構造の変化と、それに伴うさまざまな生物相の組成の変化を明らかにします。森林の構造の変化とは、林冠高・階層構造・バイオマス・ネクロマスなどといった特性です。対象とする分類群は、高等植物から、地衣類、蘚苔類、菌類、土壌動物など、多岐にわたります。森林構造の変動性が、そこに住む生物相の多様性にどのような影響を与えうるのかについて調べたいと考えています。
現在、国内・海外の研究者の協力のもと、来夏の調査準備を進めています。そこで、あらゆる分類群を対象に私たちの調査に参加していただける研究者を募集しています。とくに、菌類、蘚苔類、昆虫類について、募集したく思います。旅費や分析費などの調査に必要な経費は当方の研究予算より支出するつもりです。
知床の森林生態系の生物相の調査、インベントリーの作成、生物多様性の評価に興味のある方、それらについての他の地域の北方林との比較に興味のある方、ご連絡をお待ちしています。