生物多様性

生物多様性には、さまざまな側面があります。さまざまな役割があります。

ただ、たくさんの種類の生物がいることだけが、生物多様性の高さを表すだけではありません。生物の多様性は、理由如何にかかわらず守られるべきと考えることもできます。そのような倫理的価値観も大切ですが、人間社会の存続と発展にとって、生物多様性が生み出す恩恵(生態系サービス)に価値観をより置くべきとの考え方もあります。

-カナダ西海岸の森にて-

猛禽類のような生き物は、絶滅が危惧されている種が多く、生物多様性保護のアイコンと認知されることが多いです。一方で、食物連鎖の頂点にいることから、キーストーン種として食物連鎖を介した生態系プロセスを安定させる機能を担っているとも捉えることができます。

私の研究では、

1) 生態系の中で生物多様性を生み出すメカニズム

2) 生物多様性が生態系機能や生態系サービスをどのように支えているのか

3) 種数だけでは評価できない生物多様性の多面性

4) 経済活動に伴う生物多様性への影響と生物多様性保全との間のトレードオフ

に着目しています。

関連業績

Mori AS, Kitagawa R. (2014) Retention forestry as a major paradigm for safeguarding forest biodiversity in productive landscapes: A global meta-analysis. Biological Conservation 175: 65-73.

Mori AS, Spies TA, Sudmeier-Rieux K, Andrade A. (2013) Reframing ecosystem management in the era of climate change: issues and knowledge from forests. Biological Conservation 165: 115-127.

Mori AS, Furukawa T, Sasaki T. (2013) Response diversity determines the resilience of ecosystems to environmental change. Biological Reviews 88: 349-364.

森 章(編著)(2012) エコシステムマネジメント-包括的な生態系の保全と管理へ-. 共立出版, 350p (ISBN: 978-4-320-05776-0)

Mori AS (2011a) Ecosystem management based on natural disturbances: Hierarchical context and non-equilibrium paradigm. Journal of Applied Ecology 48: 280-292.

森 章 (2011) 自然撹乱に基づくエコシステムマネジメント ―破壊される必要性.遺伝 65(5):20-27.

森 章 (2010a) 撹乱生態学が繙く森林生態系の非平衡性. 日本生態学会誌 60:19-39.

森 章 (2009) スウェーデンにおける生物多様性の保全に資する森林管理の試み. 保全生態学研究 14:283-291.

森 章 (2007) 生態系を重視した森林管理-カナダ・ブリティッシュコロンビア州における自然撹乱研究の果たす役割- 保全生態学研究 12: 45-59.

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